【番外偏】

観光シーズン到来!北海道旅行で良いカニを買う方法とは?ハッキリ言って蟹を買うのは難しい!!

ズバリ教えます!北海道でカニを売っているどこのお店に行っても通用する買い方、良いカニ(美味しいカニ)を買う方法は、店員さんにこう聞きます。〔このカニは堅ガニ(カタガニ)ですか!〕これが最良の方法です。プロの間では業界用語で脱皮していない身入りの良い高品質の蟹(身入り90%〜100%)を【堅ガニ】と呼んでいます。

≪毛ガニ編

毛ガニ・タラバガニ・ズワイガニなどのカニ類は春頃に脱皮しますが、脱皮したての身入りの悪い蟹を【若ガニ】(身入り50%〜80%程度)と呼んでいます。【若ガニ】【堅ガニ】に比べると価格は半額程度で、身もカニミソもあまり入っていません。素人が見た目で見分けるのは難しいでしょう。基本的には脱皮していないカニ【堅ガニ】の甲羅にはフジツボや小さな貝類などの白い点が付着しています。脱皮するとそれらの付着物が殻と共に取れ、見た目にきれいな殻になります。(漁師さんもそれで見分けます)

≪タラバガニ編≫

タラバガニも毛ガニ同様に春先に脱皮する物が殆どです。その年に脱皮しない【堅ガニ】も有りますが、量が少ない為、夏場はかなり高価です(参考店頭販売価格は1kgあたり¥5.000〜¥7.000程度で大きさにより異なります)。タラバガニも【堅ガニ】は甲羅に無数の黒い傷や白い貝類が付着していますので一目で分かります。

やはり本場で美味しいカニを買う場合は、同じ予算内では買える数は少なくなりますが、値段の高い【堅ガニ】を選ぶのがベストです。身入り、蟹ミソ、味や価値が全く違います。
春から夏にかけては原価の安い
【若ガニ】を高級な【堅ガニ】と同じ値段で売っている業者も多少見られます。また、【若ガニ】と表示せずに身入りの悪い蟹を安い値段で販売している事もあるので、お客様が良い蟹が安い!と勘違いする場合もありますから注意が必要です。
値段の安い冷凍の蟹を解凍して売っていたり、茹でたカニでも時間がたった古い物を安く投げ売りしている場合もあります。同じレベルの蟹ならば、仕入れ価格(キロ単価)が同じなので、それほど安く売る事はできません。安い!と思った商品(訳のある商品)には気を付けるに越した事は無いでしょう。

また、残念ですがカニの重量を表示せずに価格1パイ(1尾)¥3.000価格だけを表示し、販売している店も多数見受けられます。セット商品も同じで『これだけ入って¥10.000』とか『毛ガニ・たらば・ホタテ貝セット¥5.000』など金額と個数だけを表示し、カニのグラム数を表示せずに販売している店からは、その場で現物を持ち帰るのであれば良いのですが、後日指定発送の場合などは、重量を表示していないカニを買うのは危険です。(発送伝票にもカニの重量は記載してもらいましょう)
*活ガニを買って茹でたてを送ってもらう場合は、毛ガニで1割程度、タラバガニはミソを抜いて茹でるので2〜3割程度重量が目減りします。(茹でると余分な水分が抜けて、身とミソの重量だけになる為に目減りします)

やはり、プロお奨めの新鮮な【茹でたて】ガニを買いたい場合は、店頭にたくさん並んでいるカニを買うのではなく、【活ガニ】専門店で活きたカニを茹でてもらって、茹でたてを航空便で発送する事をお勧め致します(翌日届け)。また、茹でたてのカニを自分で持って帰りたい場合は、茹でて、冷やして、梱包するまで1〜2時間程度の時間が掛かるので余裕をもって注文しましょう。
せっかくの北海道旅行、多少、奮発しても良いカニをおみやげに買いましょう!

※時々、「水槽に入っている活ガニは身が痩せる」などの間違った知識を耳にしますが、身入りの良い【堅ガニ】が痩せるまでには1ヶ月以上かかります。逆に、身入りの悪い蟹は水槽に入れてもすぐに死んでしまうので、水槽で売っている活ガニは身入りの良い蟹が殆んどです。水槽の活きている蟹の中から、身入りの良い物をお店の人に選んでもらい、茹でたてを発送して貰うのが最も美味しい蟹を買う方法です。おみやげには予算がありますが、美味しい蟹を買おうと思うなら、毛蟹・たらば蟹・ズワイ蟹とも1万円以上の予算を考えておくのがベストでしょう!

P.S
  昨年末(2007.12.20以降)は近海産の毛蟹(活)の浜値・原価が特大サイズで1kg当たり10.000円を超えました。当然、チョット損してしまいました。北海道産の毛蟹【堅ガニ】はロシアからの輸入物や夏の安い時期に大量に作られた冷凍ガニとは違い、非常に高価で高級なものです。

また、タラバ蟹についても今年に入り活ガニのロシアからの輸入量が極端に減った為、価格が急騰しています。